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家畜のゲップからメタン除去…温暖化防止に一役

2008年01月21日 23:00

 牛、羊などの家畜のゲップではき出され、温室効果のある「メタン」を、ゲップのガスからほぼ完全に除去する技術を帯広畜産大の研究チームが開発した。アミノ酸などの成分を牛に与え、ゲップを「無害化」する手法だ。世界全体で家畜のゲップに含まれるメタンは温室効果ガス全量の約5%を占めるとされ、地球環境への影響が懸念される。この技術が、メタン削減の新たな選択肢になると期待される。

 開発に成功したのは、高橋潤一教授(循環型畜産科学)らの研究チーム。

 高橋教授らは、多量の硝酸塩を摂取した乳牛のゲップにメタンがほとんど含まれていないことに着目。硝酸塩は、化学肥料などを過剰に使った土壌で育てた牧草に多く含まれて、多くの牛が中毒死した原因を研究して偶然発見した。

 研究の結果、家畜に硝酸塩とともにアミノ酸の一種の「システイン」を与えれば、中毒を起こさずにメタン排出を抑えることを突き止めた。この方法だと、硝酸塩を摂取した乳牛から搾った牛乳の品質に影響もなく、必要なシステインの量は1日当たり一頭100円程度のコストになるという。研究チームは、日米豪など5か国で、メタン抑制技術として特許を取得した。

 メタンは二酸化炭素(CO2)の20倍の温室効果がある。家畜のゲップから出るメタン削減の研究は酪農が盛んな欧州やオセアニアでも取り組んでおり、ニュージーランドでは政府が研究の助成措置を行っている。

 環境省の2006年の試算では、国内のメタン排出量は、CO2換算で年間2380万トン、このうち牛からの排出は同678万トンを占めている。国内の飼料メーカーは、この技術を応用して新しい飼料の開発に取り組んでいる。

 北海道は、乳牛約84万頭が飼育されており、全国有数の酪農王国で国内最大の家畜の「ゲップ排出地」。研究チームは北海道洞爺湖サミットを機に、今年6月にも帯広市で海外の研究者を招いてシンポジウムを開き、研究成果を紹介する考えだ。

(2008/01/21 読売)
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