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科学者グループ、EUにバイオ燃料見直しを提案

2008年04月18日 23:00

20年までに域内輸送燃料の10%バイオ燃料化を目指すEUに対し、欧州環境庁科学委員会は、総合調査が完了するまで実施を見送るよう求めた。輸入バイオ燃料の原料作物がエコロジーを考慮した持続可能な方法によっているかどうか、現状では保証がないため、としている。

【ブリュッセルIPS=デイビッド・クローニン、4月12日】

EU加盟国政府は2007年、2020年までに域内輸送燃料の10%をバイオ燃料で賄うことで合意した。しかし、欧州環境庁(EEA)科学委員会は最近、同目標はあまりにも高く、バイオ燃料の長所/短所に関する総合調査が完了するまで実施を見送るよう求める調査書を提出した。

同報告書は、10%目標達成には、域外からの大規模なバイオ燃料輸入が避けられないとしている。既に、ヤシ油を原料とするバイオ燃料生産の増加により途上国の森林破壊が進んでいるが、科学者グループは、原料作物がエコロジーを考慮した持続可能な方法で栽培されているかどうかを監視することは困難だと主張している。

同報告書はまた、バイオ燃料の使用は、二酸化炭素排出の大幅削減には繋がらないかもしれないと指摘。バイオ燃料増産による水、土地、動植物に対する影響の方を心配している。

この様な指摘は今回が初めてではない。1月にはEC共同研究所の科学者グループが、10パーセント目標達成のためのコストが利益を上回ることはほぼ明確だと主張する報告書を提出していたことが明かにされた。

一方、ECのバローゾ委員長の姿勢は、EEAと真っ向から対立する。同委員長は今週初め、EUは10%目標を維持すべきと発言。バイオ燃料の需要拡大が食糧価格の値上がりを引き起こし、貧困国の飢餓も懸念されるとの国連世界食料計画(WFP)の最近の声明を否定した。(同声明については、ECのエネルギー・コミッショナーも、バイオ燃料に罪を着せるべきではない。不作やインド、中国の中産階級の生活レベル向上が主原因だと述べている。)環境保護NGO“フレンズ・オブ・ジ・アース”のアドリアン・ベブ氏は、「委員長は、環境保護よりもバイオ燃料がもたらす利益を優先する企業のロビイングに影響されている」と語る。

しかし、EUの持ち回り議長国スロバニアのヤンサ首相は、目標の見直し/修正の可能性を排除するものではないと語っており、バローゾ委員長は孤立を深めているとの見方もある。この様な状況下、グリーンピース、欧州環境局、フレンズ・オブ・ジ・アース、バードライフ・インターナショナルは、EU加盟国政府に対し、目標見直しを急ぎ過ぎて、気候変動に立ち向かうEUの威信を傷つけることのないよう求める共同書簡を送っている。

EUのバイオ燃料問題について報告する。

(2008/04/18 IPSJapan)
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